Facebook広告:コンバージョンウィンドウ(7日)がリリースされました!

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レポートにおけるアトリビューションウィンドウについて

Facebookのコンバージョントラッキングでは、ユーザが広告に対しアクションした後のウェブ上でのコンバージョンもトラッキングしています。レポート上では、「広告の表示後」、または「広告のクリック後」それぞれについて、コンバージョン結果を見ることができます。
Facebookのレポート上では、ユーザの広告に対するアクション後、コンバージョンが発生するまでの期間を、 「1日間」、「7日間」、「28日間」 と分類し、それぞれについてレポートの結果を見ることができるようになっています。この期間のことをFacebookでは「アトリビューションウィンドウ」と呼びます。
例えば「広告のクリック後」でアトリビューションウィンドウを「7日間」と選択したときには、広告をクリックしたユーザが7日以内にコンバージョンをした場合に限り、レポート上で1コンバージョンとしてカウントされることになります。広告をクリック後8日目以降に発生したコンバージョンはカウントされない、ということになります。

Facebook広告マネージャでのアトリビューションウィンドウの設定方法

1. Facebook広告マネージャ上のレポートテーブル右上、列設定用のドロップダウンメニュー(初期表示時に「列: パフォーマンス」と表示されている) から「列をカスタマイズ…」を押す
2. ポップアップ内の右下より「アトリビューションウィンドウを変更」を押す
3. 下記の吹き出しが表示され、アトリビューションウィンドウの設定画面が表示される

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コンバージョンウィンドウについて

ここまでお話しした「アトリビューションウィンドウ」はレポーティングに関連した話ですが、今回のトピックである「コンバージョンウィンドウ」とは、広告配信 (コンバージョン目的のキャンペーン配信) の最適化に関連しています。
コンバージョンウィンドウとは、ユーザが広告にアクションしてからコンバージョンするまでの期間を指し、Facebookが広告配信の最適化をする際、最適化対象のユーザ属性として用いられることになります。

今回のFacebookからのリリースについて

今回のリリースは、コンバージョン最適化配信において、従来 (1日) より長いコンバージョンウィンドウ(7日)を選択・設定可能とするものです。特に検討期間が長い商材やサービスなどのように、コンバージョンするまでの期間が長いキャンペーンに対し、コンバージョン単価の改善等の効果が期待できます。
尚、今回のリリース後も、デフォルトのコンバージョンウィンドウサイズは1日のまま、コンバージョンウィンドウサイズの選択肢に新たに7日の選択肢が追加されることになります。

Facebook広告設定ツールにおけるコンバージョンウィンドウ (7日) の設定方法

広告マネージャまたはパワーエディタからコンバージョンウィンドウの設定ができます。

・広告マネージャ

広告マネージャでの設定はキャンペーン作成時に「広告セット」 レベルでの設定画面内にて可能です。下記のように、「予算と掲載期間」というセクションの「広告配信の最適化対象」で「コンバージョンウィンドウ」を設定できます。

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・ パワーエディタ

パワーエディタでも同様に、「広告セット」作成をする際、「最適化と価格設定」にて設定可能です。

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Facebook広告運用における活用について

これまでは広告主様は1日以内のコンバージョンのみを広告配信の最適化対象として利用できましたが、今回のリリースにより、広告主様はご自身のビジネスの特徴・目的に応じ、広告のコンバージョンウィンドウを設定できるようになりました。今回のリリースの活用における代表的な例は以下のようになります。

  • 高価格商品を取り扱うECサイト:検討期間の長い商材を扱うユーザが多いECサイト様は「7日間」の選択肢により、より実体に近いコンバージョンを元に最適化を行うことができます。
  • コンバージョンが少ないキャンペーンの最適化に:Facebook広告配信の最適化にあたり、広告セット当たり最低でも15-25コンバージョン/週のデータが必要とされます。コンバージョンウィンドウが「1日間」では必要なコンバージョンの件数で蓄積できていない場合、「7日間」の設定により、十分なコンバージョンが蓄積され、配信最適化が改善される可能性があります。
  • 旅行系ECサイト:旅行への興味→検討→購入のプロセスは一日以上を必要とするお客様も多い可能性があります。この場合、コンバージョンウィンドウを「7日間」に設定することで、より多くのコンバージョンを元とした最適化が可能になります。
  • セールキャンペーン等、キャンペーンの特徴を活かして:在庫の多い商品等のセールキャンペーンでは、逆にコンバージョンウィンドウを「1日」とし、最適化配信をすることで在庫を減らすことが期待できます。

コンバージョンウィンドウの設定値について

コンバージョンウィンドウは広告主様がご自身のビジネスの特徴に応じて、活用されるとよいでしょう。1日以内に発生しているコンバージョン(広告クリックからコンバージョンまでの期間が1日以内との意味です) が多いキャンペーンにおいては、コンバージョンウィンドウを1日間に。コンバージョンの多くが広告クリック後1日経過後に発生している場合は、より多くのコンバージョンを効率的に獲得できるよう、7日間を選択するとよいでしょう。
ただし、ここで注意ですが、単にコンバージョンの件数で決めることが常に正しくはない可能性があるということです。更に行動ベースでのセグメンテーションなど、全体的なビジネスへの影響を考えた方がよいケースもあるでしょう。
例えば、1日以内のコンバージョンと7日以内のコンバージョンのユーザについて、下記のような結果が出た場合を考えてみましょう。

コンバージョン種類 件数 平均CPA 平均購入単価
1日以内 300 6,000円 12,000円
7日以内 200 8,000円 25,000円

コンバージョンの件数とCPA(※2)だけを見ると、コンバージョンウィンドウとして「1日間」を選択するのが良さそうに見えますが、平均購入単価まで見ると、7日以内にコンバージョンしているユーザはCPAがやや高めながらも、高い購入単価となっています。このような場合はROAS(※2)を考慮するとコンバージョンウィンドウを「7日間」とすることで、より高い広告効果を期待できることになります。

※1:Cost Per Acquisition(1コンバージョンあたりのコスト)
※2:Return on Advertising Cost(広告費用対効果)