facebook ピクセルの「アドバンスト・マッチング」機能が発表!

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「アドバンスト・マッチング」の概要

2016年5月31日より、Facebookピクセルにおける新たな機能として「アドバンスト・マッチング」機能が発表されました。「アドバンスト・マッチング」により、トラッキング精度向上のため、Facebookピクセルを通じ、Facebook側に以下の情報を送信できるようになりました。

– メール
– 電話番号- 苗字
– 名前
– 住んでいる町
– 州
– 郵便番号
– 国名
– 性別
– 生年月日

ユーザがブラウザ上でFacebookにログインしていない場合には、上記の情報を元にFacebook側でFacebookユーザとのマッチング処理 (=広告主様のサイト上のユーザとFacebookユーザの紐付け処理) を行います。これにより、広告主様のサイト上でFacebookユーザとして認識されるユーザが増加し、コンバージョントラッキングの正確性の向上や、リマーケティングオーディエンスの増加が期待できます。「アドバンスト・マッチング」機能を利用するには、従来のFacebookピクセルの導入時に、広告主様側での追加の設定が必要になります。

アドバンスト・マッチングからのメリット

アドバンスト・マッチングでは、広告主様のユーザがチェックアウトやログイン、またサイトへの登録時に入力した情報を使うことができます。この情報を元に、Facebookは広告主様のユーザとFacebookユーザとマッチングさせることができます。このように、アドバンスト・マッチングにより、ブラウザ上でFacebookにログインしていないユーザについても、広告主様のサイトへの訪問・サイト上でのコンバージョン等のトラッキングが可能になります。

トラッキングされたコンバージョンの増加

FacebookユーザーがFacebookにログインしていないブラウザのものを含む、Facebookの広告がもたらすすべてのコンバージョンをキャプチャ できるようになります。つまりアトリビューションでこれまでFacebook広告の効果として把握出来ていなかったコンバージョンは正確にアサインされるようになり、結果的にFacebook広告がもたらしたコンバージョンが増加されます。

Facebook広告の最適化機能対応を改善

増えたコンバージョンにより、Facebookの最適化アルゴリズムはより楽に学習でき、コンバージョンを行う可能性が高いユーザーを目指して広告配信していきます。

リーチを拡大

ウェブサイト上のイベントを増加することにより、ウェブサイトのカスタムオーディエンスまたはダイナミック広告(従来DPA)( https://www.facebook.com/business/help/1598907360340114 )からのリーチは拡大されます。

設定方法

以前にもFacebookピクセルの設定 について記事で細かい説明がありましたが、今回は「アドバンスト・マッチング」の設定ガイドを紹介したいと思います。まず、従来のFacebookピクセルコードは次のようになります。このコードにより、Facebookにログイン済みのユーザの広告主様のサイト訪問をトラッキングできます。

<!-- Facebook Pixel Code -->
  <script>
  !function(f,b,e,v,n,t,s){if(f.fbq)return;n=f.fbq=function(){n.callMethod?
  n.callMethod.apply(n,arguments):n.queue.push(arguments)};if(!f._fbq)f._fbq=n;
  n.push=n;n.loaded=!0;n.version='2.0';n.queue=[];t=b.createElement(e);t.async=!0;
  t.src=v;s=b.getElementsByTagName(e)[0];s.parentNode.insertBefore(t,s)}(window,
  document,'script','https://connect.facebook.net/en_US/fbevents.js');

  fbq('init', '<FB_PIXEL_ID>');
  fbq('track', "PageView");</script>
  <noscript><img height="1" width="1" style="display:none"
  src="https://www.facebook.com/tr?id=555626027913986&ev=PageView&noscript=1"
  /></noscript>
  <!-- End Facebook Pixel Code -->

上記のコードにある
fbq(‘init’, ‘&lt;FB_PIXEL_ID&gt;’);
init‘ファンクションにデータをパスします。下記に変更されたコードを確認ください。
‘{{_email_}}’」、「‘{{p_hone_number_}}’」、「‘{{_first_name_}}’」等のFacebookに送信するフィールドは、広告主様のサイト上で保有されているユーザの情報に応じて動的に変更する必要があります。このため、実装には広告主様のIT部門の協力が必要かもしれません。
Facebook側では送信された情報を元にマッチング処理を行い、送信されたユーザとFacebookユーザを紐づけます。これにより、Facebookログインをしていないユーザの広告主様のサイト上での行動をトラッキングすることが可能になります。

<!-- Facebook Pixel Code -->
  <script>
  !function(f,b,e,v,n,t,s){if(f.fbq)return;n=f.fbq=function(){n.callMethod?
  n.callMethod.apply(n,arguments):n.queue.push(arguments)};if(!f._fbq)f._fbq=n;
  n.push=n;n.loaded=!0;n.version='2.0';n.queue=[];t=b.createElement(e);t.async=!0;
  t.src=v;s=b.getElementsByTagName(e)[0];s.parentNode.insertBefore(t,s)}(window,
  document,'script','https://connect.facebook.net/en_US/fbevents.js');

  fbq('init', '<FB_PIXEL_ID>', { 
    em: '{{_email_}}', //メールアドレス
      ph: '{{p_hone_number_}}', //電話番号
      fn: '{{_first_name_}}'// 名前
      ....
  }) // データはFacebookに送信される前に、ブラウザ側で暗号化(sha256ハッシュ化) されます。

  fbq('track', "PageView");
  </script>
  <noscript><img height="1" width="1" style="display:none"
  src="https://www.facebook.com/tr?id=555626027913986&ev=PageView&noscript=1"
  /></noscript>
  <!-- End Facebook Pixel Code -->

個人情報のFacebook側での扱いについて

Facebookピクセルコード内で設定できるユーザのデータは、クリアテキストまたはデータをSHA-256 (https://ja.wikipedia.org/wiki/Secure_Hash_Algorithm)ハッシュ化したもの、いずれかが可能です。クリアテキストデータが設定された場合は、Facebookピクセルコードは、Facebookサーバにデータを送信する前にユーザのブラウザ上でハッシュ化します。これにより、全てのデータはハッシュ化された状態でFacebookサーバに送信されることになります。Facebookではハッシュ化された値を元にユーザのマッチング処理を行います。また、Facebookではマッチング処理が完了すると、完了後48時間以内に全てのハッシュデータを削除し、送信されたいかなる個人情報データの収集・保存はしません。

まとめ

今回の「アドバンスト・マッチング」の発表から最も重要なポイントは、Facebookにログインをしていない状態のFacebookユーザの行動までキャプチャが可能になることです。
これによる広告主様の期待できる主なメリットは、コンバージョントラッキング精度の向上によるROASの改善、また、Facebook広告配信の最適化アルゴリズムの向上によるパフォーマンスの改善になります。
設定には多少の技術的な施策が要求されるので、ハードルはやや高めですが、そのメリットを考えると実装の価値がありそうです。