ローカルビジネスとソーシャルページの相性を考える

トーチライト神部です。

最近、ローカルビジネスのソーシャルページに注目して、あれこれと活動を行なっています。ローカルビジネスは、もともとは位置情報と連携したサービスとして様々なサービスが立ち上がっていました。ローカルビジネスは、リアルの人々を対象に出来る「リアルなコンテンツ」であり、それゆえにさまざまなサービスがここを押さえようとしているのも納得のいくところです。この一年でもこれだけのものが立ち上がっています。

(※位置情報はローカルビジネスを救えるか? – Social Media Experience より)

一応Googleも Google Places としてローカルビジネスをサポートしようと頑張っています(参考:Google Japan Blog: Google ローカルビジネスセンターが、Google プレイスに変わります)。プラットフォームとしては、現実に存在する事象やオブジェクトをネットの文脈に組み込むチャレンジになっているわけで、単にビジネスエリアの拡大という意味では、ここに積極的に取り組まない理由は見当たらないわけです。

■リアル店舗がソーシャルページを持つ意義

リアル店舗が位置情報サービスやソーシャルメディアにページを持つことには、どれだけの意義があるでしょうか。ある意味それは「ぐるなび」や「食べログ」の焼き直しであり、下手にクーポンなどを持たされるのであればこれまでの口コミサービスで十分、という考え方もあるでしょう。しかし、特にソーシャルページに考えれば、ファン、すなわちお店にとっての「常連」をストックすることにその仕組みを活用することができます。

かつてはお店探しは「口コミ」が信頼のおけるソースであることもありました。しかし、ソーシャル化のすすむ現状では、口コミはリアルタイム性が低く一過性であり、なおかつ「ステルスマーケティング」を見破るすべがないため信頼が置けません。どこの誰が、いつ書いたかもわからない情報を、誰が信用できるというのでしょうか。

そのかわり、位置情報やソーシャルメディアと連携したコンテンツであった場合には、「少なくともそのお店近辺に足を運び」「一定の信頼のあるソーシャルメディアアカウントによる発言」が期待できるわけです。なおかつ、お店を「いいね!」した人に対しては「いいね!」を押した常連としてエンゲージメントを続けることができるわけです。

さらに開設や維持費は無料なわけで、ローカルビジネスを行っている店舗やロケーションのオーナーにとっても、そこに参加しない理由はないというわけです。

もっとも、既存の口コミサイトもこの状況を黙って見ているわけではなく、たとえば下記ページのようにfacebookページを有る意味店舗には事後承諾という形で開設し、自社口コミサイトの影響力を止めようともしています。

鉄板焼バル ダイナーBACHI 渋谷店

■結局オンラインでも悩みは「集客」。解決方法は?

ローカルビジネスを実施する店舗の悩みは、なんといっても「集客」でしょう。まず、実際のお店に人が来なければ売上に直結しますので、チラシや広告、口コミなどあらゆる方法で集客を行います。その一環として、口コミサイトやソーシャルページの開設という努力も行われるわけですが、こんどはそのソーシャルページの「集客」に困るわけです。

特に日本ではソーシャルメディアそのものの集客力がそれほど高いというわけではありません。以前は「ググる」というネットで検索する行為自体に発想が及ばなかった人が多いように、リアルの店舗について気軽に探したり、フォローしたりするという文化そのものがまだ浸透していないように思うのです。テレビで見て友達と会話したりしたお店には言ってみるかもしれませんが、そこで知っている店をウェブやソーシャルメディアで検索してフォローするという流れを、誰もがやっているとはまだ思えません。

そのような問題を打破する方法には、いまのところ2つの方法があるかと思います。

①ソーシャルページを作って、そこに友人を招待する

電話帳から自動登録されるほうの「facebook places」の方では、実は友人に招待を送ることはできません。しかしソーシャルページでは友人を直接招待することができます。これであれば、積極的に検索しない人にもリーチできますし、友達が友達を読んでくれるかも知れません。

②イベントを開催する

既に招待できるひとは招待しきってしまった場合、お店を舞台にイベントを開催すれば、そこに人を集客することができます。また、アプリを通じて公式イベントを開催することもできます。これは一過性のものですので、招待する人ごとにエッジが立てられますし、何度でも開催することができます。

店舗イベント開催事例:(冬季限定)マシュマロ専門店「やわはだ」Cafeで肉球マシュマロラテを飲もう!ツアー

■ローカルビジネスのソーシャルページは基本人が集まらないが、そこにこわだってはいけない

と、あれこれがんばっても、リアル店舗ですので、フランチャイズでもない限りはそこにエンゲージしてもらうのはなかなか難しいものです。店舗型のソーシャルページで1000人を越えているものはなかなかなく、例えば、はんこ屋さん21 札幌行啓通店 公式フェイスブック くらいでしょうか。こちらは1,086人のファンを獲得しています。しかしながら、そのひとつひとつの「いいね!」は他のページのそれよりもはるかに重たいものであることを自覚できるはずです。

せっかくリアルの店舗という実体があるので、POPをおいたり、紙のチラシで存在を知らせたりすることも、案外効果的にはたらくかもしれません。そこは地道にがんばっていくべきところなのかな、と思います。ページに招待しておいて、来店したときに参加を促す二段階誘導も効果的かも知れません。それでも難しいときには、有料広告や広告ライクなサービスで誘導するという方法もあります。たとえば、次のような方法があります。

Facebookが無料のローカル広告 ビジネス再編すべての始まり【湯川】 : TechWave

Google、AdWordsのローカルビジネス向け簡易版「AdWords Express」を発表 – ITmedia ニュース

しかしながら、ウェブサイトのSEMと違い、リンクをクリックすればすぐに店舗に誘導されるわけでもなく、そこから「店舗に赴く」というワンアクションがどうしても必要になるため、オンラインに広告を出したからといって店舗誘導につなげるのはなかなか難しいでしょう。それよりは、せっかくつくったソーシャルページをまめに更新して、エンゲージメントの基礎体力を上げておくのが大事かもしれません。

そのうち、次世代自動販売機や街頭広告(OOH)によるデジタルサイネージから、リアルな店舗へのターゲティング広告のようなものがあれば、その時初めて投資の価値が出てくるかもしれません。

■ローカルビジネスをレッツフォロー&チェックイン

ともかく、お客さんあってのローカルビジネスという側面は切り離せません。普段あまり店舗検索でソーシャルページを探したり使ったことがないという場合は、一度視点を変えて「位置情報サービスやSNS上で店舗を検索してみる」「foursquareやfacebookでチェックインしてみる」ということにチャレンジしてみてはどうでしょうか。いままで知らなかったお店の裏話や、お得なチェックインクーポンが手に入るかも知れません。

特に年末年始の近づく折、ご実家へ帰省されたり地方に旅行される場合は、その地域独自のお店を探してみると、新しい発見もあるかもしれませんよ。

■参考:involverアプリを導入いただいているローカルビジネスのソーシャルページ

最後に、Involverアプリを導入いただいているローカルビジネスのfacebookページを紹介しておきます。

BAR cam・・・TwitterアプリとRSSアプリをご活用いただいています。

マシュマロ専門店やわはだ・・・クーポンアプリおよびYouTuTubeアプリ(店舗までの道順案内に利用)を活用いただいています。