Facebookカルーセル広告(マルチプロダクト広告)はそんなにすごいのか?

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♦ カルーセル広告の概要

2014年6月にFacebookからマルチプロダクト広告が発表されて以降大きく話題になりました。 フォーマットの特徴は、PCでもモバイルでも、1つの広告ユニットで3つ~最大5の製品情報または画像を紹介することができる点です。各画像に、個別のリンク・画像・説明文・リンク見出しを設定できます。 なので、1度の広告リーチで複数同時に商品紹介が可能になるので、広く興味層をWEBサイトへ誘導することができる点が特徴となります。 特にECサイトの場合CV単価の79%減少やCTRが60%向上の実績があります。

2015年5月20日から、マルチプロダクト広告は「カルーセル広告」に名前を変更し、更に強化されました。名前以外の主な変更点は以下2つです。

  • これまで表示がされなかった右側枠でも表示が可能になる
  • シングルリンク広告のみ設置が可能であったCTAボタン(Call to Actionボタン)が設定出来るようになり、表示がされる5枚画像1つ1つにCTAボタンの設定が可能になりました(※1)

そのアップデートによりパフォーマンスの改善が多く期待されるカルーセル広告ですが、これまでのカルーセル広告においても戦略的な構成により、CTRやCVR向上の一助となる広告として活用されてきました。

ただ、目先のコスト効率向上だけでなんとなく実施しているケースはございませんか?
これまでの経験から得たことは、なんとなくマルチプロダクト広告を実施しても効果を最大化できないということです。

理想的な活用例について、当記事を紹介したいと思います。

 

♦ カルーセル広告だけで高い効果が出せるわけではありません!

カルーセル広告はダイレクトレスポンス案件で多く活用されています。 その場合、商品画像を並べて、ユーザーのクリック機会拡大、サイト訪問機会拡大を狙って実施するケースが多いですが 関連性の低いユーザーに広告を配信をしてしまうと、あまり高い反応を得ることが出来ません。

例えば、告知しているサービスや商品をまだ知らないユーザーに対してカルーセル広告で商品アイテムの詳細を発信しても 情報の具体性とフィード閲覧ユーザーの求めている情報量との間に乖離が生じ、自分に関係のない情報として処理されてしまい、十分な広告反応を得られない場合があります。 結果、せっかくの広告接触機会を無駄にしてしまいます。

そのため、新規ユーザーへのアプローチの際は”具体的な情報、多くの情報”ではなく、フィード閲覧ユーザーのテンションに合わせて、ライトな情報量とブランド想起されやすい画像とテキストで訴求するほうが効果的です。

ECサイト事例の紹介:

改善前:

カルーセル広告を全てのユーザーに配信。

改善後:

サイト新規訪問ユーザーには世界感の伝わる画像の利用、またブランド想起を助けるためにロゴを掲出したクリエイティブ(下記)でLinkADの配信。

サイト訪問履歴のあるリターゲティング対象ユーザーには、複数の商品画像を並べ詳細情報を発信するカルーセル広告を 配信。

 

 

 

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結果:

改善前に比べて、新規ユーザに配信したLinkAdのCTRは3倍向上、WEBサイトクリック単価は1/5に抑えられた。

加えて、リターゲティング対象ユーザに配信したカルーセル広告のCVRは10倍向上し、CV単価は1/6に抑えられた。

 

上記事例からわかることは、配信対象とするユーザの属性に合わせて適切なFacebook広告フォーマットを使い分けることが非常に重要ということです。

カルーセル広告は一体どういう使い方が一番効果を発揮するのでしょうか?

 

♦ カルーセル広告の効果的な使い方

複数の画像、リンク先、タイトルテキストの組み合わせで、戦略的な導線設計や多様な表現が可能になるのでユーザーの関心を引きつけるクリエイティブの方法をご紹介します。

● 複数の製品を表示する

並ぶ画像が増えれば顧客のクリック動機もそれだけ増加します。

  • おすすめ商品を紹介
  • 色違いなどのバリエーション違いを紹介
  • カテゴリ毎の人気商品を紹介
  • 売り上げを伸ばしたい商品を紹介
  • Facebookユーザーにうけが良い商材は何か検証に活用
  • 商品詳細へのページへリンク、ブランドページへのリンク、購入ページへのリンク

 

marimekko

● 製品の詳細情報やサービスに関連する情報を詳しく紹介する。

  • (サービスの場合)1枚目には商品全体、2枚目は特徴箇所のズーム、など各画像でディテールをそれぞれ紹介
  • (アパレル・ECサイトの場合)1枚目にはモデル着用や利用シーン、2枚目には商品のポイントをズームアップで紹介、など
  • (アパレル・一般)スペックや商品特徴を画像やテキストで紙芝居のように紹介、各リンク先へ誘導

 

商品03

● 連続する画像を使ってアイデア次第でストーリーを伝える

ディテール

♦ カルーセル広告のさらなる進化

カルーセル広告では「クリエイティブ最適化機能」を利用することが出来ます。Facebookのアルゴリズムを活かして、設定された最大10(※1)のクリエイティブの中から自動的に効果の高い画像5枚を選定し、表示順を最適化することで、より効果的な広告配信が可能です。

商品数の多いECサイトや予算投下の大きいキャンペーンを実施する際は「クリエイティブ最適化機能」の活用すべきです。

 

♦ まとめ

カルーセル広告はFacebook広告で非常に役立つ武器ですが、魔法のようにどんなキャンペーンでも必ず成功に導くわけではありません。 ユーザーの関心度、プロモーションタイミングやキャンペーンの規模と業種にあわせた広告フォーマットを使うことがとても重要なのです。

 

CTAボタン(Call to Actionボタン)を用いた最新フォーマットのカルーセル広告の効果についても、こちらのブログで後日紹介する予定です。お楽しみに!

 

(※1)現在(2015年6月)、はカルーセル広告のCTAボタン(Call to Actionボタン)、素材が最大10個まで設定出来るのは、弊社のSherpaのようなFacebook Ads APIを使用しているFacebook広告ツールのみで使用が可能。

クリエイティブ参照:

https://www.facebook.com/business/news/JA-carousel-ads

https://www.facebook.com/help/773889936018967