Google+は「コンテキストグラフ」の提供を目指すのか?UIをTumblrライクにリニューアル

トーチライト神部です。

今朝方より、Google+が新デザインに移行しはじめているのをご存じでしょうか。まずは下記の新デザインをご覧ください。

アイコンの並びが左という印象の違いはありますが、個人的にはこのUIは Tumblr のダッシュボードを思い起こさせるものだと思います。そもそもGoogle+のUIはFacebookのタイムライン化サれる前のウォールUIと酷似していましたが、今回このようにデザインを変更したことで、「人(プロフィール)」と「歴史(タイムライン)」が形づくるソーシャルグラフから、「話題(コンテンツ)」と「興味(インタレスト)」が形作る「コンテキストグラフ」を目指すというメッセージを受け取ったように思います。

もっとも「コンテキストグラフ」などというものは私の造語にすぎませんが、実名が必ずしも重要とはいえない、話題と興味の一致が重視されるソーシャルネットワークに近づく方向に舵を切り直した可能性というのは考える事ができるのではないかと思います。

全てのサイトはTumblrに通じる?

ウェブサイト上のコンテンツを考えたとき、それがソーシャルであるかどうかは本質的にはあまり重要ではありません。大事なのは、それが「特定のニッチに向けた情報(あるいは機能の提供)」であるか、「後半に広く浅く拡散される情報」なのかという違いです。

前者のもっともわかりやすい例は、Facebookでしょう。コンテンツの中身には大きく個人人格とコンテンツ人格があり、前者は個人のプロフィールのタイムラインによって、後者はFacebookページのタイムラインによって企業やイベントの中身が発信されます。日本国内では、mixiも類似しています。登録されているそれぞれの人格は個性できであるように見えて、人格を形作る時系列の出来事や、それらが集まって形成するコミュニティをモデル化してみると、実は「同じような小さなクラスタの集まり」にすぎない事がわかります。個性的でありながらも、

では後者はどうかというと、TwitterやTumblrがそれらを提供しているモデルであると言えるでしょう。生身の個人であるか法人のような想像上の人格であるかは問わず、「何を発信するか」が最も重要視されるものとなります。Twitterはまだ「アカウント」の個性が重視されますが、Tumblrとなると、アカウントの個性というよりは、どんなコンテンツがシェアされ、リブログされ、お気に入りに入れられるか、それだけが重要な世界になってきます。コンテンツが大事であるからこそ、知らない人同士で突然「ハングアウツ」と呼ばれる電話会議を開催することもありえるわけです。

もしGoogleが、人と人が織りなす「人間関係」よりも「人と人が生み出す「文化関係」を重視するのだとすれば、それがTumblrのようなサービスに帰結するのは当然でしょう。Facebookは「mixiのようなSNSを人ベースでTumblr化したもの」と誰かが言っていましたが、Google+は改めてソーシャルグラフへのプライオリティを下げ、テレビの一方向性とネットの双方向性を生かしたコンテキストグラフの成長・活用を重視し始めたのではないかと、勝手に推測しています。それは奇しくも、何年も前からTumblrが先に未来を行っていた選択肢でもあります。

このあたりについては、下記の記事も参考にどうぞ。

関連ニュース

持論の展開はこのあたりにしておき、他のサイトがどのようにこのリニューアルを評価しているか、見ていってみましょう。

記事の中には「プロフィールページがFBのタイムライン風になっている」と紹介している記事もありますね。他にも機能は満載ですが、Google自身は「Google+はシンプル化」を目指している、ということなので、機能を細かに紹介することはあまり意味が無いかもしれません(どうでもいいですが、個人的にもUIはデフォルト設定で使うのが好きな使い方のタイプです)。

番外編:「Google+とSEO」

さて、Google+とSEOの関係には、ちょっとした物議がかもされていますので、ここで紹介しておきます。

なお、各サービスに対して、ラリー・ペイジはこんなコメントを出しています。

さらに番外編

ちなみに、リニューアル後のGoogle+のちょっとした面白い活用や、また別のサービス「Google カレント」の提供も始まったようですので、あわせてお伝えしておきます。

「Google カレント – iOS/Android向け電子雑誌アプリ」