Twitterの新しい『広告マネージャ』のご紹介(第1回目)
先日、Twitter社にてβローンチした新しいダッシュボード「広告マネージャ」ですが、皆さんはご使用になられていますでしょうか?
現在、旧管理画面(目的別のレポート)は広告マネージャと並行して利用可能ですが、私は旧管理画面に慣れており、ほとんど広告マネージャは使用していませんでした。イノベータ理論でいうところの典型的なレイトマジョリティというやつです。Twitter社は2017年1月中旬をもって旧管理画面から広告マネージャへの完全移行を予定しているようです。
※本ブログ執筆時は旧管理画面と広告マネージャの両方が使えています。
そうなると今後は広告マネージャしか使用できない(?)ことが予想されるため、私は少々焦りながらも広告マネージャを触ってみることにしました。…が、そこはさすがのレイトマジョリティ、使い慣れないものには蓋をしろということで、たったの数秒で旧管理画面に戻ってしまいました。慣れるまでの我慢とはわかってはいるのですが…。
きっと同じような思いをされる運用担当者もいらっしゃるはず。そんな運用担当者が広告マネージャに慣れるまでの時間を少しでも短縮できるように私は我慢と努力を重ね広告マネージャを使ってみたので、その使用方法について簡単にまとめてみました。
旧管理画面との違い
旧管理画面
広告マネージャ
広告マネージャを立ち上げてパッと見の印象では、メインカラーの青が濃くなったことですね。少し霞んで見えた画面がクッキリしたように感じます。ただ個人的には旧管理画面の方がシンプルで見やすかったかな、と思います。
そして大事な機能面についてですが、主に以下の4点が異なっているようです。
① 広告マネージャでは、サマリ(グラフ)から「エンゲージメント」「コンバージョン」がなくなっている(サマリからコンバージョンがなくなったのは痛いですね)
② 広告マネージャでは、キャンペーンのフィルタ設定が保存できる
(旧管理画面でもフィルタ設定はできましたが保存できるようになったのは良いですね)
③ 広告マネージャでは、広告グループ一覧が表示できる
(広告グループ運用がやりやすくなりましたね)
④ 広告マネージャでは、画面上のレポート項目が設定・保存・共有できる
(旧管理画面のタブによる切り替えも良かったですが、KPIに合わせたカスタマイズができるので、広告効果の判断しやすくなりそうです)
広告マネージャ画面(キャンペーン一覧)の概要
広告マネージャで何ができるか色々触ってみました。その結果思ったのは、旧管理画面から大幅な変更はあまりなくUIが多少変わった程度だということです。旧管理画面と同じ要領で操作できるので、皆さんも意外と早くに慣れると思います。
まずは広告マネージャのトップ画面の各種ボタンについて簡単にまとめます。
① キャンペーンを作成する
キャンペーンの作成手順は旧管理画面と同じなので問題ないですね。
② 指定した「IO」のみレポート数値を表示する
③ 指定した「キャンペーン目的」のみレポート数値を表示する
④ 指定した「ステータス」のみレポート数値を表示する
⑤ フィルタ条件を追加(IO、キャンペーン目的、ステータス、IOが選択可能)する
⑥ 設定したフィルタを保存する 【新機能】
このフィルタ機能は、1アカウント内で複数商材のプロモーションを行っている場合、役立つ機能かと思います。ちなみに保存したフィルタ設定は「※」ボタンから選択できます。
⑦ IO単位でレポート数値を確認する
⑧ キャンペーン単位でレポート数値を確認する
⑨ 広告グループ単位でレポート数値を確認する 【新機能】
⑩ 広告単位でレポート数値を確認する
⑪ オーディエンス(位置、性別、年齢など)単位でレポート数値を確認する
旧管理画面でも同様の機能はありましたが、広告グループ単位は新しいですね。広告グループを活用した運用がしやすくなりそうです。
⑫ レポート期間を指定する
⑬ レポート項目を変更、設定する 【新機能】
⑭ レポートを出力する
⑮ フィルタ、レポート項目を指定した管理画面を共有する 【新機能】
この機能を利用すると広告マネージャをうまく使えそうです。
レポート項目をプロモーションのKPIにあわせて設定することで、一目で効果が確認できます。この時、KPIとなるレポート項目を一覧左側にくるように設定することが重要ですね。
例えばフォロワー獲得の場合、KPIはフォロワー獲得単価とフォロワー数になります。その場合、以下のようにレポート項目を設定しておくことで、効果の良し悪しの判断がしやすくなります。
また「お支払い方法」タブを選択すると、複数キャンペーンを合算したIO単位での広告効果が確認できます。さらに「広告グループ」タブを選択すると、広告グループ単位での広告効果が簡単に確認できます。
旧管理画面から広告マネージャに変わって最も改善された機能なのではないかと思います。
皆さんも是非、試してみてください。
次回は「広告マネージャ画面(広告グループ一覧)の概要」や「キャンペーンの作成方法」について、皆さんと共有したいと思います。