「ソーシャルログイン」の上手な使い方!〜業界別成功事例
Webサイトやアプリケーションでの会員登録やログインの活性化のために「ソーシャルログイン」の導入をご検討中、あるいは既に導入頂いている皆様に、本日は少し違う視点からの情報をお伝えしたいと思います。
ソーシャルログインの主な役割は、会員登録やログインの利便性(ユーザビリティ)を高めることで、会員登録やログインのコンバージョンを促進することです。
もちろんこれだけでも十分に有効な施策なのですが、「そもそもなぜ会員登録するの?」、「なぜログインするのがいいの?」 こういったユーザの基本的な疑問に真摯に向き合うかどうかでその効果は大きく違ってきます。
ソーシャルログインを中心にソーシャル活用のためのトータルソリューションを提供しているGIGYA社が実施した調査で、ログインメリットを上手く伝えれていないWebサイトのログインコンバージョンが平均21.6%であるのに対し、上手くそのメリットを伝えているWebサイトでは平均で実に45%以上のコンバージョンを実現しいることが分かりました。
そして、後者のWebサイトでは平均で何と109%のコンバージョン上昇を、ソーシャルログインの導入で実現しています。
今日は、ログインメリットを上手く伝えているWebサイトの事例をいくつか紹介しつつ、最後に業態毎にどんなログインメリットを提供しているか?その傾向をご紹介したいと思います。
◆Lane Crawford(Eコマース)
ラグジュアリーブランドを展開する「Lane Crawford」では、”WORLD OF STYLE”というオンライン会員プログラムの参加を呼びかけています。この会員プログラムのメリットとして、「全ての商品購入で送料無料」、「新商品の先行案内」、「簡単決済」、「商品購入で獲得できるポイントプログラム」を案内しています。ポイントプログラムでの獲得ポイントは、限定ギフトカードに交換することもできるようです。
◆Lancome(Eコマース)
美容品を展開する「Lancome」では、会員登録やログインのメリットとして、「個人個人に合わせたサンプル品の提供」、「新商品の先行案内」、「お気に入りや購入履歴といったマイページ機能」を案内しています。
◆KLM(トラベル)
オランダの航空会社「KLM」では、会員登録やログインのメリットとして、「自分の搭乗便や旅程がいつでも簡単に確認できるマイページ機能」、「オンラインでの航空券予約やチェックイン」を案内しています。
◆Harvard Business Review(メディア)
「Harvard Business Review」では、会員登録やログインのメリットとして、「限定マガジンへのアクセスやブログ見放題」、「購入時の20%ディスカウント」を案内しています。
◆業態毎のメリット傾向
最後に、業態(Eコマース、トラベル、メディア)毎によく見られるログインメリットを纏めます。
いかがでしょうか?
あくまでシンプルに「ログインして利用するメリット」伝えているケースがほとんどですね。ちょっとした案内を出すという細やかなコミュニケーションが何よりも重要ということではないかと思います。